ミニマリストが貧乏くさくなりつつある問題についての考察

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ミニマリストを称する方々の記事について少し考えを述べておきたいと思いました。

きっかけはこちらの記事を拝読させていただいたからです。

ミニマリストという言葉の意味がだんだん変わってきてないですかって話

「ネットの海の渚にて」より

このままだとミニマリストは貧乏臭くなってしまうと言う苦言は、僕の心の奥深くに張られた琴線を揺さぶり共鳴させた一言でした。

数々のミニマリストのブログ記事を拝見してきた中で、惑わされていたであろう幻影を、この警鐘によって振り払われた思いがいたしました。

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ミニマリズムを広めたいと思うが故に現れる幻影

数多くのミニマリストに関する記事があります。その多くはミニマリズムを盛り上げようという意思が記事を書く動機になっていると思われます。

盛り上げるために、様々な工夫や切り口でミニマリストのメリットを探し、それを披露する。ここに貧乏臭くなってしまう落とし穴があるように思えました。

ミニマリストのメリットに必ずと言っていいほど、「節約」が挙げられてしまうのです。

筆者として、この気持ちは十分にわかります。「節約」ということほど、長きにわたるデフレ下を暮らす現代人に響くメリットは早々見当たるものではないのですから。

それに、ミニマリズムと「節約」は表層的には非常に結びつきやすいキーワードです。

物を持たないには「買わない」という要素を多分に含んでいます。買わないとは「節約」の基本ですから、当然でしょう。

しかし、その親和性ゆえに、わかりやすい「節約」の方へ価値観が引っ張られてしまう。この時の「節約」が幻影の正体です。

先にご紹介させていただいた記事で振り払われたのはこの幻影でした。

結果的に節約になる場合であったとしても、メリットの一つに挙げることをこれからは躊躇したいと思いました。

ミニマリストは金がかかる

所有物に振り回されないという価値に重きを置くと、永く使うことは、その交換のリスクを考えずに済むために有効です。

永く使える物が安ければ越したことはないですが、往々にして長期間その効力を維持する物は高価であることを我々は日常の生活で経験しているところでしょう。

そういった理由から、もし、ミニマリストとそうでない人が同じ道具を揃えるのであれば、ミニマリストの方がその時点での出費は多くなる傾向にあると思います。

ミニマリストは金がかかることがうかがえます。

また、希少価値ということがあります。供給量が乏しい物ほどその値段は高いことも我々は知っています。

ミニマリストは数ある物から吟味し、より完成度の高いものを欲することでしょう。完成度が低ければ、壊れやすく使い勝手が悪いからです。また愛着も湧きにくい。

完成度の高い物は時間をかけて生産されますから供給量が乏しい。

これまた、ミニマリストは金がかかるという結果になります。

と、理由をあれこれ挙げなくとも、ミニマリズムを実践した方はその経験から理解できると思います。(僕の想像しうる範囲でのミニマリストであればですが。)

結論。ミニマリストともあろう人が金の話なんてするもんじゃありません

上記の話から導き出されたことは、ミニマリズムは金の話ではない、ということです。

お金で買えない価値があるなんて言葉を思い出します。マスターカードのCMというところに胡散臭さがにじみ出いていたことはさて置いて、このキャッチコピー自体は素晴らしい仕事でした。ミニマリストは日常生活でもそれを求める人たちだと思います。

散々、金の話をしておいて難なんですが、金という下世話な話から離れて、もう少し綺麗な話をするよう努めたいと思いました。

終わり

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