自衛隊時代に教わった、クローゼットの中の服を綺麗に吊る方法

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クローゼットの中はいつもごちゃごちゃしがちです。僕がいた部隊に脈々と受け継がれていたちょっとした工夫が役立つと思いましたので紹介したいと思います。

稀にお偉いさんが営内(居室)を検査されることがあります。その日程がわかった日にはもう大変です。

床は古いワックスを削り、また新たなワックスを二重三重でこれでもかと塗りたくります。窓ガラスは全て曇りひとつなく磨き上げ、シンクやトイレの便器、まあ輝きそうなものは全て輝させます。個人のロッカーや引き出しの中にチリひとつない状態にするのはもちろんですが、その見栄えにも気を配らなければなりません。いかに第一印象をよくするか、徹底的に創意工夫を凝らします。

と言っても別段個人が発想するわけではなく、検閲はこれまで何十年と繰り返し行われてきていることですので、その間に培われたノウハウを実践するということです。一種の技術伝承の儀式ですね。下っ端はこれでもかと怒られる羽目になるわけです。

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本題。ロッカーに吊り下げた被覆をぐちゃっと感じさせない方法

その一、袖を隠せ!

表を向いている方の袖を、ちょうどダーティーハリーが銃を抜くような腕の形、懐に袖を挟み込んでしまいます。こういう感じですね。↓

袖の処理方法

袖の処理方法

それを施したものとそうでないものがこれです。

びふぉー

袖の処理前

袖の処理前

あふたー

袖の処理後

袖の処理後

一目瞭然ですね。すっきりした気がします。第一印象はまるで違うと思うのですがいかがでしょうか。

その二、裾を引っ張れ!

吊った状態で裾を引っ張ることで弛みが伸びます。

すると、両隣の服との摩擦で固定されますので、その状態が維持されます。

それだけでもただ乱暴に掛けただけの状態よりもよっぽどましに見えます。

その三、薄くできるものは薄くする(アイロンがけ)

これは正直今回の虎の巻に含めるかどうか迷いどころでした。

陸上自衛隊の戦闘服って厚い上に難燃性なんです。燃えたりしてるところに突っ込む前提ですから当然というか必然ですね。

厚く燃えにくいとなるとアイロンがけができるわけです。それも最高温度でこれでもかとアイロンをかけられるわけです。全体重をかけて押し潰しながらアイロンをかけるのでプレスと言っていました。

そういう風にアイロンをかけると薄い板のようにペラペラになります。

それをロッカーに吊るすと綺麗に見えるんです。幅をとらないからです。

ですが、そんなアイロンがけができる一般の服ってあまりないですよね。

あってシャツやスーツのズボンくらいでしょうか。西洋被服は基本的に立体構造になるよう縫製されているから当然といえば当然です。

ですが、基本的にアイロンがけをしてぺちゃんこにした方がクローゼットの吊り下げはごちゃごちゃせずに済みます。

結論。見栄えは大事

なぜ、自衛隊はロッカーの中まで口すっぱく指導を行うかと言いますと、とっさの時にすぐ出かけられるためなんです。

もちろん自分で把握していればすぐに取り出せるのかもしれませんが、自衛隊の場合、自分が自分の荷物を梱包するとは限らないのです。

仲間が仲間の分まで荷造りする場面も想定していますので、戦闘服などの重要物品は各人同じ位置に収納されていれば手間取らなくて済むのです。

そのことは別段、自衛隊に限らなくても、同じ屋根の下で共同して暮らす集団、例えば家族ですが、そのような状況下に身を置いているのであれば見栄えを気にするのも決して無駄ではないのです。

本日はこの辺で締めさせていただきます。ご拝読ありがとうございました。

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『自衛隊時代に教わった、クローゼットの中の服を綺麗に吊る方法』へのコメント

  1. 名前:ノビ 投稿日:2015/06/21(日) 10:12:35 ID:aec6f9da2 返信

    いつも楽しく拝読しています。自衛隊経験があるミニマリストはいなかったので非常に興味津々です。いろいろ教えていただけたらうれしいです。

    • 名前:西沢朋 投稿日:2015/06/21(日) 16:22:09 ID:1f970e2f6 返信

      コメントいただき光栄です。
      激励に応えるべく、僕の海馬と持ち出し許可の下った資料(思い出の品)を元にこうしんしていきたいと思います。
      僕の拙い記憶と僕が関わった部隊での数少ない例ではありますが、ご参考にして頂ければ幸いです。