炊飯器は本当に必要か? 土鍋炊飯を考える

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こちらの記事で炊飯器は必需品である、と述べたのですが、もう一度必需品であるのか考えてみたいと思います。

きっかけは土鍋を買いに総合雑貨店へ赴いた際、2~3人用の大きさでしょうか、時期はずれということもあり在庫処分品でまさかの五百円だったので即買してしまいました。
それに紆余曲折ありまして炊飯器が家にない状態なものですから、
「よし、この五百円を炊飯器としよう」と思い立ったわけです。

一週間ほど素人が土鍋炊飯を実施した苦悩・結果をお伝えしたいと思います。

炊飯方法だけ知りたい方は目下目次にて3の米の炊き方に飛んでください。

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まずは土鍋で炊飯はありか無しか!?

僕はアリでした。
思っていたよりもめんどくさくないというのが僕の印象です。

炊飯器を用いる最大のメリットは自動化です。
水を目盛りまで入れてボタンを押せば炊飯+保温まで自動ですから、目を離せることがその利点でしょう。

さて、土鍋はどうか。
炊飯の際にもちろん火を使うわけですから、目を離せない……かとおもいきやそうでもない。
炊飯方法は後述しますが、分量・水量・火力をきっちり決めますので、自ずと火にかける時間が決まります。
後はタイマーをセットして放置です。
炊飯は元々もかなりオートマチックな料理と言えると思います。

電気炊飯器と釜・土鍋等のアナログな炊飯を自動化の部分で比べますと、

  1. 強火をとろ火に変更する一回
  2. 火を止める一回

この二手間多くかかる程度のことなのです。

この二手間を面倒と捉えるか、これは個人の価値観・性格に依るとしか言えません。
僕は思っていたよりも面倒では無いというのが結論です。

以下、土鍋の炊飯方法を記述したいと思います。

土鍋購入後の処理・その手入れ

オフシーズンのこの時期、引っ越したての若人の諸君はすぐに土鍋を買いに行くことをおすすめします。
冬になれば友人を招いて鍋パも出来ますので何かと重宝する土鍋です。賢い買い物だと思います。

大きさは?

大きさですが、見慣れた大きさが一番いいです。
一人用の妙に小さいものは使い勝手が悪く、馬鹿でかい物は邪魔です。
3~4人前のものがベストでしょう。
正直、土鍋の大きさを示す何号とかはその基準がまちまちで当てにならないので、センスで選ぶのが一番です。
ぐつぐつお鍋をパーティテーブルに用意したカセットコンロに持っていく時を想像して下さい。
「お鍋出来たよ~」のそのイメージがまさにちょうどいい大きさです。

参考までに掲載しておきます(ステマです)

新品の土鍋の処理方法

さて、買ったものは洗剤で洗う……ちょっと待って下さい。

買ったばかりの土鍋は洗剤で洗わないで下さい。
まず、水だけでスポンジでゴシゴシしましょう。工場内で付着したチリや何かを取り去ります。
次に乾かします。
そして、片手で握るくらいの少量の米でシャバシャバの土鍋なみなみお粥を作ってください。
それを捨てます。
水だけでスポンジで米の粘りを取り去りましょう。
乾かして自由に使って下さい。

洗剤を使わないのは土鍋の内外問わず表面に目に見えない穴が空いています。
その穴に洗剤成分が入り込んでしまうと言うわけです。
臭いが付いちゃうんですね。

お粥を炊くのはその穴をでんぷん質で埋める作業なわけです。
広く知られているのは米の研ぎ汁でやる方法ですが、まあでんぷん質であれば何でもいいと思います。
小麦粉でもいいみたいです。
まあ、お粥が手も汚れないですし、濡れないですし、楽かなと思います。

使った後の後始末

綺麗に洗うのは何でもそうなのですが、買った後の処理でも述べた通り、洗剤は極力避けたほうがいいみたいです。
まあ、でもそんな気にしないでいいとも思います。
鍋パをして油分を洗うのはやっぱり洗剤を使わないと面倒ですし。

唯一気をつけたいことは、乾かしてから使うということです。

特に、鍋裏。
火に直接当る部分ですね。
ここは確実に乾燥させて使用して下さい。
濡れたまま火にかけると割れるんです。
ピキッとヒビが入ると、最悪そこから汁が漏れ出します。

壊さないために、乾かして使う。
ドケチかつ物を大切にするあなたなら心がけましょう。

土鍋での米の炊き方

さて、本稿メインイベントの炊き方です。
まあ、正直いくらでもサイトがあるので、素人の主が何を言うんだと思われているのだろうなと、僕もわかっています。

ただ、色々試したのですが、焦げるんですね。ご飯の底が。
「おこげ」と言ってお好きな方もいらっしゃるようですが、僕は嫌いです。
真っ白のご飯。唯一これです。鍋の中の全てのつぶをそうしたいのです。

まずは基本的な手順をざっとご紹介(米の量は二合)とします。

  1. 米を二合計る。
  2. 米をとぐ。
  3. ザルにあげ、三十分放置(寒ければ一時間だそうです)
  4. 白く膨らんだ米を二合きっちり計り土鍋へ入れる。
  5. 水を二合きっちり計り土鍋へ入れる(米と同体積です)
  6. 沸騰させる。
  7. 火をとろ火(消えそうで消えないぐらい弱火)にする。(ここから蓋は絶対開けない)
  8. ◯◯分後、火を消し??分放置。
  9. 完成。

ざっと見ても、ほとんど放置プレイであることがわかって頂けると思います。

え? ◯◯分とか??分って何? とお考えの方、これにはわけがあります。
これが素人の僕がこの記事を書く理由と言って過言ではありません。
では一つ一つ見て行きましょう。

1.米を二合計る

冒頭でも述べましたが、炊飯は米・水の量を正確に決めるので、火にかける時間が決定する理科の実験のような料理なのです。
つまり誰がやっても上手く行くわけです。
なにせ切る・煽る・鍋振りと言った技量を問わないからです。

計り方は、一合カップなどの計量器で米の量を計るわけですが、山盛りではありません。
「すりきり」一杯が一合です。
山盛りの山って盛りッてる部分をカットしたカップに収まってる分だけで一合です。

これ以降の全ての説明は二合でお話しますので、二杯分ということになります。

2.米をとぐ

洗剤で米を洗うという都市伝説がありますが、もちろんやってはいけません。
そもそも油分も無いのに洗剤を使う意味がわかりません。

さて、正しいとぎ方ですが正直僕は素人ですので、わかりません笑
「乾いた米は一番水を吸うから洗う時こそきれいな水で」とか
「押してひねるような洗い方じゃ米が割れる。優しくかき混ぜるように」とか
まあ、色々あるみたいです。

水が濁って白くなっていても全然おkみたいです。
ざっとでいいのです。ざっとで。
適当に行きましょう。

3.ザルにあげ、三十分放置

水に浸けるのが一般的なやり方です。

要は米が水を吸えばいいんです。
白く膨らんでいたらそれで大丈夫です。
何の問題もありません。

なぜ、水に浸けずにザルにあげる方法を挙げたかといいますと、僕が土井善晴先生のファンだからです笑

半分冗談です笑
でも、こうすると吸った後の米がサラサラして水が切れてるんですね。
すると、水の量も失敗が無い、とこうくるわけです。

おまけに後述しますが、余った米をジップロックなんかで保存出来て、おかゆにも出来ると言う一石二鳥な方法なのです。
土井さんはやっぱ凄いっす。

4.白く膨らんだ米を二合きっちり計り土鍋へ入れる。

ここでもまた二合計ります。
計り方は先ほどと同様です。

ここは確実に丁寧にきっちり計り入れましょう。
ここが肝です。

5.水を二合きっちり計り土鍋へ入れる(米と同体積です)

タイトル通りです。
水ですのですり切りでしか入れられませんね。

しかし、きっちり二合分です。
量が肝心です。
決しておざなりにしないことです。

6.沸騰させる

火にかけます。

中火説、強火説色々あるみたいですが、兎にも角にも沸騰させることです。

中火ですと、沸騰の勢いが柔らかですので、吹きこぼれたりしづらいかもしれません。
強火ですと、若干沸くのが早いです。若干ですが。

7.とろ火(消えそうで消えないぐらい弱火)にする。(ここから蓋は絶対開けない)

とにかく限界ギリギリの弱火です。
ここで火が少しでも強いと底が焦げやすいのです。

あと、絶対に蓋を開けないことです。
「赤子泣いても蓋取るな」というやつです。

一定の温度を保ちたいわけです。
蓋を開けたら熱が逃げちゃいます。

8.◯◯分後、火を消し??分間放置。

さて、疑問の◯◯分と??分です。

「十五分とろ火、十五分放置」だったり「七分半とろ火、十分放置」だったりとまちまちです。
正直どれが正しいのかわかりません笑

土鍋に依るのではなかろうか、と考えます。
なにせ、米と水の量は同じで、火力もほぼほぼ同じですから。
とすると、後はその熱を伝える釜・土鍋によって変わるとしか見当が付かないのです。

皆さんがお持ちの土鍋ですが、僕が知りようもありません。
なので、あくまで目安と考えて下さい。

そして、焦げるのであればとろ火を短くして放置を長くすればいいですし、
水分が多いと感じるのであればとろ火を長くするべきでしょう。

さて、最初の基準ですが、「十五分とろ火、十五分放置」がいいと思います。

なぜ、これを採用したかといいますと、確実に炊きあがりますが、少しでも火が強いと確実に焦げるからです。
逆に、これで火加減を確実なものとして下さい。
上手く行けばおこげが楽しめます。

おこげが要らないと仰る方はこれからとろ火十分間にしてみるのも手です。
蒸らす時間も変更を加えて見るのも楽しいかも知れません。

ここが我が家の土鍋で炊く面白さ、研究しがいのある唯一の場面です。
ちなみに僕の愛する土鍋ちゃん(五百円)では十一分とろ火、十五分蒸らしです。

9.完成

蓋をあけるまでもなく、その香りが台所中に広がっていることだと思います。
開けると蒸気と一緒により美味しそうに感じることでしょう。

と、謳われていますが、炊飯器でも十分美味しいと思いまし、まあ違いが分かる方は楽しんで下さい。

さて、まず米をおひつに移しましょう。
おひつなんてねえよ」という方はすぐにご飯をよそって、残りはラップで包んで冷凍なりして下さい。

ちなみに最近のおひつはセラミック製でそのままレンジでチンできるので凄いですね。
買ったので使用してみてまた記事にしてみたいと思います。↓これです

話を戻しまして。

すぐ土鍋から米を外すことが重要です。
そして、すぐに洗い、乾かしましょう。

理由は、米がべちょっとなるだとか土鍋がカビるとか色々あるらしいのですが、
僕が理由とするところは、土鍋に米が入ったままだったり、綺麗でかつ乾いていないと次に土鍋で米を炊く気が起きないと思うからです。

料理全般に言えることなのですが、片付けが面倒で仕方がない。
次料理しようにも鍋が汚れてる、フライパンが、皿が、とすでにシンクの中がごちゃごちゃしている。
もうここでやる気を削がれる。
面倒だな。
やめておこう。
洗い物もいいや。
余計に汚く、臭くなって洗う気がさらに起きない。
と、負のスパイラルに陥ってしまうからです。
料理しながら片付けをしましょう。

特に土鍋はでかいので幅を取ります。
ですので、やる気の満ちている内に片付けてしまうのが賢明なのです。

さて、土鍋が熱々の内に水に触れると割れるらしいのですが、米の場合蒸らしの時間で手で触れられる程度には冷めてると思いますので、すぐに洗えるでことでしょう。
それだけ注意点として挙げておきます。

総括

長々と炊飯を語ってきましたが、文面にすると余計面倒そうに見える……。

ただ、土鍋に関わる部分だけを抽出すると、6・7・8の火にかける部分だけなのです。
その他は炊飯器でも同様で、不味いご飯にしないための手順を加筆したまでです。

よりおいしくしようと思えば、ある人は酒を少々入れ、またある人は昆布を少し入れたり、またある人は山にきれいな水を汲みに……
と、まあ、色々あるので試してみてください。

あと、気になるのはガス代ですが、どうでしょう。
ガスそんなに使ってないように思えませんか?
ほとんどがとろ火です。
非常に経済的でもあると言えます。

ドケチライフになくてはならない、炭水化物。
その主たる「米」は節約に置いて、料理の分野では重要な位置を占めていると思います。
昔は米をたくさん食べて、後は味噌汁と漬物をメインに、夕飯に干物をもう一品という粗食でバリバリ動いていたわけです。

宮沢賢治の懐に隠していた詩を思い出します。雨ニモマケズです。

『一日ニ玄米四合ト、味噌ト少シノ野菜ヲタベ』て宮沢は満足だったのでしょう。

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